上手な転職とは？

もし、あなたが、今、業績好調な会社から
あまりぱっとしない無名企業へ転職しようとしているのなら、
ちょっと待って下さい。

 

「えっ！そんなことする人いるの？」

 

と、びっくりされるかもしれんませんが、
結構いるんです。こんな人。

 

理由の一つは、
業績が良い企業というものは得てして退屈なんです。

 

なぜなら、こんな会社は、社員全員がひっちゃきになって頑張らなくても、
会社はびくともしないからです。

 

そうなると会社全体から緊張感がなくなります。

 

毎日ルーティンをこなすだけで、会社は着々と業績を伸ばしていきます。

 

商品が良いのか会社の体質が良いのか、
あるいは全て良いのか。

 

理由はいろいろ。

 

もちろん、こんな状態がいつまでも続くわけではありませんが、
とりあえず波風立たずに会社は悠然としています。

 

で、こんな会社で働いていると刺激がなくてどんどん怠惰になっていきます。

 

僕がそうでした。

 

しかも人事移動はあっても代わり映えしません。

 

抜擢昇進などあるはずもありません。

 

する必要がない亜kらです。

 

のんびりしたサラリーマン生活は楽しめますが、
刺激がありません。

 

そんなとき、知り合いや人材紹介会社から
「ちょっと面白い会社があるんだけど、会って話だけでも聞いてみない？」
と誘われると、俄然興味がわきます。

 

そして、
「この会社を大きくするために力を貸してくれない？」
などとおだてられると、自分がいかに恵まれた環境にいるかを忘れて、
フラフラと転職したくなります。

 

でもここが運命の分かれ目。

 

自分でかってに大きな夢を描いて、”転職”の二文字が頭を駆け巡ります。

 

「よし！俺がこの会社を大きくしてか輝かしい未来を築くぞ！」

 

そんな人に、
「今この会社を辞めるのはもったいない、やめとけ！」
と、説得しても、もう本人は大きな夢を描いていますから、後戻りできません。

 

後戻りできないというより、本人はもうずっと先きを見据えています。

 

もう何を言っても聞いていません。

 

夢だけを見ています。

 

そんな人を何人も見てきました。

 

業績の良い会社で働いていると、
自分の実力もついていません。

 

そんな人がこれからという会社に入っても何の戦力にもなりません。

 

結果、やめざるを得なくなる。

 

また転職。

 

次の会社は無名で業績が悪い会社に。

 

もう取り返しがつきません。

 

そんな人なんかいるわけないだろう、
とお考えかもしれませんが結構いるんです。

 

あなたが、今、業績が良い、自他共に良い会社と認められる会社で働いているのなら、
悪いことは言いません、転職はおやめなさい。